進藤冬華｜石狩川から水を運ぶ（歩くツアー&ワークショップ）

江別蔦屋書店と「美術手帖」は、これまで様々な場所に行き、歩くことで作品を生み出してきた美術家、
進藤冬華のワークショップ「石狩川から水を運ぶ」を開催いたします。

野幌森林公園をはじめとした豊かな自然が根付く江別市において、「自然と環境」をテーマにしたワークショップを開催することで、
今までは見えなかった江別の自然のあり方を見つけることが目的です。
今回は自然の循環の根底を担い、私たちの暮らしの重要なインフラである石狩川を身近に感じるための活動をします。

実際に川辺を歩いたり、そこで目にする風景の背景について考えたり、雪の中を進んだり、水を運んだりしながら蔦屋書店の周辺で活動をします。
また、蔦屋書店にはこのツアー＆ワークショップの特設にコーナーを設置し、川から運んできた水の展示と「川」をテーマにした書籍を紹介します。
参加者の方には、書籍選びにもご参加いただきます。この活動を来店するお客様へも紹介することで、石狩川を起点とした「自然と環境」について考えることを促します。

よく知っているはずの江別の自然について新しい見え方を提供するこの機会に、ぜひご参加ください。

※江別蔦屋書店は「その場所を、みんなの居場所に」をスローガンとして掲げ、
アートワークショップ等実施による地域特性の確立や魅力発掘を通じて
江別地域中心街の文化施設として市民生活と歴史・文化，観光が融合した回遊性の高いまちづくり、
人々の交流促進に貢献していきます。

当日は皆様からリクエストを頂いた「川にまつわる曲」をかけながら行います。
リクエストがございましたら下記メッセージにご記入のうえ送信してください。

【ワークショップ情報】
日時 ：2021年1月30日　13:00~16:30
場所：江別蔦屋書店に集合の上、石狩大橋を渡ります。
参加人数：5名
費用：無料
お持ち物：戸外での活動になります。防寒対策をしっかりとしてご参加ください。（スキーウェアやシューズ、帽子など）
参加方法 ：申込フォームよりお申し込みください。申込フォームは下記にございます。

※年齢制限はございませんが、雪中での活動に不安がある場合や、小さなお子様のみでのご参加はご遠慮ください。
※天候の状況により実施内容が変更になることがあります。
※天候の状況により1月30日に実施が難しくなった場合、延期となる場合があります。

(活動イメージ)

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「自然と環境」のワークショップ「石狩川へ行く」によせて

石狩川は北海道を代表する川で、自然環境や地域の歴史への影響、暮らしのインフラを担っていますが、
日々の生活の中では、橋の上を通過したり、川の横を通り過ぎたりするだけで、
この川を身近に感じることは少ないように感じます。
そうしたことから、今回のワークショップでは、川辺を歩き、活動の場とすることで、
私たちの暮らしが川とどう関わっているのか、その一端を垣間見る機会にしたいと思っています。

さらには、こうした自然と環境をテーマとした活動通じ、
参加者が「未来に向けたアクティビストになる」きっかけになることを目指します。
それは、過激な行為で人々を先導する社会活動家になるというよりは、
ワークショップで得た興味を参加者の方々の意思でさらに深め、
暮らしに変化をもたらしてほしいという思いが込められています。
今回準備をする中で社会運動について調べていた時、デモなどに参加することで、社会について考え、
その体験を暮らしの中で実践として活用することが可能だと指摘があり印象に残っています。
こうしたアイデアは私が行ってきた美術活動にも共通するかもしれません。

ワークショップは雪の中で活動を行います。リサーチのために川辺にいくと、
子供の頃に完全防備で雪の中を遊びまわったことが思い出されます。
暖かい格好で、外を動き回る準備をしてご参加ください。
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・アーティストプロフィール

進藤冬華（しんどう・ふゆか）

1975年札幌生まれ。
これまで地域の歴史や文化に関わる作品を制作してきたが、
近年はピクニックやツアーなど参加者と地域を巡るような活動を多く行い、
地域の抱える問題や、見えない過去の歴史や文化などとの対峙を促すことを試みている。

参加した主な展覧会として「鮭のうろこを取りながら」（2015年、北海道立北方民族博物館）、
「Parallex Trading」（2019年、das weisse haus、ウィーン）、「移住の子」（2019年、モエレ沼公園）、
また滞在型プログラムとして「黄金町バザール2015」（横浜）、「対馬アートファンタジア2016」、
「Month of Art Practice」（2019年、 Heritage Place, ハノイ）、「たよりをつむぐ」（2020年、茨城県常陸太田市）など
国内外の様々な場所で活動を展開している。